【重要】独学でグラフィックデザイナーを目指すと失敗する2つの理由【独学デザイナーの危険性】
こんにちは、ごま吉(@Lv1gomakichi)です。
この記事は、これからグラフィックデザイナー
を目指そうとチャレンジする人に向けた記事です。
- グラフィックデザイナーになるために独学をしたい
- 独学におすすめの方法を教えて欲しい
こんな人がいれば、私は『独学』でグラフィックデザイナーを目指すのは超おすすめしません。
なぜなら独学で学んだものは、現場では使えないことが多いからです。
デザイナーになりたい人は
— ごま吉@アフィリ歴15周年 (@Lv1gomakichi) November 1, 2019
独学は超おすすめしません。
独学で学べるテクニックや知識は、現場で使う機会を選べないからです。
❌現場は、あなたの知識合わせて都合よく動きません
⭕️お客様の都合に合わせて動きます
独学よりも早く現場で
✅仕事に必要なこと
を最短で学ぶ方が超おすすめです☺️
この記事を書いている私は、グラフィックデザイナーとして8年間現場を経験。また、現在は広告代理店にジョブチェンジ。営業マンとして日々クライアントのデザインの要望
をお聞きしています。
「案件を成功させるためのデザイナーを探す」という目線も持ち合わせていますので、現場で欲しがられるリアルなデザイナー像が見えると思います。
広告デザインの現場で20年働く現役の私が、この理由を掘り下げて解説します。
この記事の目次
【独学でグラフィックデザイナーを目指すと失敗する理由①】デザインの現場はクライアントの都合で動いている

広告の仕事は
これが全てです。
消費者のニーズを満たすことは、クライアントのご要望満たすこととイコールです。そしてデザインは、「企業が消費者のニーズを満たすコミット」…メッセージでなくてはいけません。
そんな正論を踏まえつつ、現場の実情としてご覧ください。
仕事は天から降ってこない。獲りに行くもの
どんな仕事も同じですが、ビジネスは需要と供給によって成立しています。広告も同じです。クライアント(発注者)
とグラフィックデザイナー(受注者)
の関係。
当然ですがバランス的に発注者が強いケースが大半です。
グラフィックデザイナーとして有名になれば「このデザインをお願いできませんか?」と頼まれる立場にもなれますが、これからグラフィックデザイナーを目指す人は当然発言力もない弱い受注者だと認識してください。
新卒のデザイナーさんと接すると、割とこうした認識が甘い人が多いです。
よくあるケースとして『自分のデザインを選ばない、クライアントのセンスが悪い』と言うデザイナーがいますが、これは自分がクソデザイナーですと言っているようなものです。(※真似しないように)
クライアントは神様ではありませんが、発注者です。
まずはクライアントニーズを満たして信頼関係を築けて、ようやく意見が言えるようになります。
当然ですが、独学ではこうしたクライアントニーズを学ぶことが難しいです。
独学は「知恵」が身につかない
独学で学ぶ多くは書籍
、web
が中心になると思います。
学べるもの多くは、
- デザイン(ソフト)のテクニック
- PCの使い方
- ビジネス書籍(ビジネスとはこうあるべきだ論)
です。
私の経験上、現場に入る前に身につけた知識はあまり役に立ちませんでした。
なぜなら実際に現場で動いている仕事は「クライアントのニーズ」によってスタイルや取り組み方が異なるからです。
クライアントのニーズは、十人十色で同じものはありません。
書籍等で学べることは知識
としてストックはできても、即仕事で使える知恵
にはなりません。
独学で学べるのは、テクニックまでです。
現場は生モノです。
本当に使える知識やノウハウは現場で学び、そして知恵として日々使い身につけないと生き残れないシビア世界です。
仕事に必要なものは『知識 < 知恵』
仕事で必要なのは知識(情報・ノウハウ)よりも知恵です。
マーケティングで有名な格言があります。
お客様はドリルが欲しいのではなく、ドリルの穴が欲しいのです
まさしく、これです。
デザインという手段を使って目的を達成したいだけ。
書籍で知識は学べても、知恵は学ぶことはできません。なぜなら、知恵は現場で困った声を聞いたり、自分で「どうにかできないかな?」と頭を悩ませて身につくものだからです。
簡単に言うと、知恵は目的達成するための『工夫』です。
目的のない(必要に迫られていない)知識は「使わない情報の塊」になることが多いのです。
【独学でグラフィックデザイナーを目指すと失敗する理由②】現場は「あなたの都合」に合わせてくれない

当然ですが、ビジネスの現場は「あなたの都合(知識レベル)」に合わせて動いてくれません。
私には、これが限界です。できません…
とは実際に言えないですよね。
新米グラフィックデザイナーは仕事の中でもがいて、クリアできる方法を最短で見つけていかなくてはなりません。それが知恵として身につきます。
よく自分の知識・技術でクリアできそうにない課題に出会った時、自分基準のクオリティに無理やり収めてしまおうとする人がいます。自分の都合
に合わせて仕事をしようとするケースです。
それでは、クライアントのニーズを満たすことはできません。
具体例)独学でソフトの使い方を身に付けた場合
わかりやすい例でいうと、独学でAdobeフォトショップ
の合成方法を身に付けたとします。参考書もじっくり読んで、写真合成などすごくキレイにできるようになったとします。
- Photoshopの技術がこれで身についた!
- 写真合成の技術で自分は目立っていこう!
覚えたての技術は過信や錯覚を生むこともしばしば。しかし、デザインの現場で
写真合成のテクニックを披露する案件が無かったらどうなるでしょう?
テクニックを身につけても使い所がない。
こんなことはザラにあります。
また写真合成のテクニックを披露する案件を探すこと自体がそもそも間違いだったりします。
デザインのテクニックは、
案件のニーズや課題を満たすために、選択肢の中の『写真合成』が最適
こうした思考でこそ活きます。
テクニック先行に走る初心者が陥りがちな落とし穴ですが、こうした思考こそ知恵(何とかする工夫)です。
案件に応じて活用すべきテクニックは変わります。まずはその「判断ができる」ようになることが大切です。
ですので、現場で案件を重ねて訓練することが最短であると言えます。
ビジネスを『デザイン』することが仕事です。
まず必要なことは、テクニックより仕事(ビジネス)の仕組みを理解し、現場が必要としている『最適解』をデザインを使って返すことです。
独学の失敗体験
ちなみに先程紹介した『テクニック先行』の落とし穴にハマった例は、実は私の失敗談です。笑
グラフィックデザイナーになる前に「写真合成」に夢中でした。書店でPhotoshop
の実用書を何冊も買って、マスクの仕方やレイヤーの重ね方など何百時間も熱心に勉強しました。
念願のグラフィックデザイナーになり初めて担当した案件は、パチンコ屋さんのチラシでした。
今考えると、かなり申し訳無い話です。
自分のスキルを披露することしか考えて無かったんだと思います。「俺の合成って凄いでしょ?」みたいな。
結果、それは誰のニーズも満たせてなかったので、クライアントにも受入れてもらえず却下でした。あんなに時間をかけたのに(笑)
当時、私はわからなかったのですが…今なら理由が分かります。
誰に何をどうやって伝えるか
上記は反面事例ですが、デザインの基本は「誰に何をどうやって伝えるか?」です。
上記のケースで言えば、パチンコ店のお客さん
がチラシの対象ですから
- ◯◯店に新台入荷
他店より目立つように。テクニック披露するべきポイント - 何月何日何時オープン
- 機種のスペック
情報の整理 - ワクワク感の演出(期待感)
情報を整理してアピールポイントを探す。テクニック披露するべきポイント - 来店の後押し、他店との差別化(お客様に提供できる価値:
アイデア
)
例)気持ちのいい接客をします、設定が高い、店内広いし台数多いから必ず座れるなど)
ちゃんとデザインを機能させるなら、最低でもこのくらいデザイン設計がイメージをしなくてはいけません。
デザインではテクニック以上にアイデアが重要です。
書籍から学べること
書籍を全部否定する訳ではないです。ただ、書籍で学べることは現場でも大体学べます。
現場なら必要な情報・テクニックを最短
で身につけることができます。やはり、独学で学ぶより現場に入ったほうが何十倍のスピードで成長できます。
それでも現場に入る前に少しでもやれることを準備しておきたい言うなら、ビジネスの構造がわかる書籍がいいと思います。
まとめ【独学でグラフィックデザイナーを目指すと失敗する2つの理由】
まとめると、
- デザインの現場は、
クライアントの都合
で動いている - 仕事に必要なものは、
知識<知恵
である - 現場は
あなたの都合(知識)
に合わせてくれない
これがグラフィックデザイナーになるために独学を勧めない理由です。
テクニックより「仕事の仕組みを学ぶ」、「広告の仕事の構造を学ぶ」方が最初は重要です。
グラフィックデザイナーの役割を理解した上で仕事に向かわないと実戦で戦えるデザインは作れません。
- 広告の仕組み、ビジネスの仕組み
- クライアントが求めるもの
- グラフィックデザイナーデザイナーの役割と重要性
これらを理解してデザインは作るべきです。まずは『デザインの現場に関わること』が何より大切です。
独学で準備するよりも、デザインに関係する職業
の道へ入るもの手です。
- 校閲
- イラストレーター
- ライター
- カメラマン
- オペレーター
なども意外と遠回りのようで面白いと思います。
スタートは違えどデザインに関係する職業につけば、後々デザイナーになる時に必ず役に立つはずです。
グラフィックデザイナーに転職する方法については、こちらの記事でも詳しく紹介していますのでぜひご参考ください▼
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