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TEINEIなコミュニケーションを。

エッセイ

(この記事は2020年5月に執筆しています)


GW最終日。

・毎日増えていく感染者と死亡者グラフに見慣れ過ぎてピンとこない
・乱発されるリレー動画に飽きてきた
・例年なら明日から仕事かと憂鬱になる日だが、それすらない…



そんな異常な朝を向かえましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

依然として状況は変わらず緊急事態宣言も延長された。世界は未だ混乱しているがニューノーマルに向けて動き出した人たちもいる。

いつもなら、そうした人にあやかって…と言うところだけど、今は自発的に思考できていることがいつもと違くて、それは良き傾向かなと思う。

ビジネスに関しては相変わらず明るい材料が少ない。

強く賢い企業は既にピポットを始めているが日本の地方はまだ緩やか。海外のニュースを見ていると悲惨だ。ビジネスは変わらなければ死んでしまうんだな…と戦慄する。

政治について誰かが言う。
政治が責任を取らなくてはならい。と。



日本人は危機に直面した今でも、お膳立てが無いと動けないのだろうか。政治家が国民を信頼していないのもあるかもだけど、私たちは未だ、言われるがままだ。もうそろそろ、一人ひとりが危機に向けて主体的に行動しなくてはならない。

…と、状況を眺めるだけ眺めたら、飛び込んで無いアイデアをやはり絞るしか無い訳です。



そんな中、GW中に気になったトピックが3つあったのでフォーカス。

①VR観光

NewsPicksのコメント欄にとても学びのあるコメントがあったので、そちらの言葉を借りながら少し書こうと思う。

コロナ後はVRツアーがトレンドに?

・・・本当にこーゆー安直な記事とタイトルを見ると「お前は本当に人間をわかってない」といいたくなる。(笑)

人間にとっては、「効率化したいもの、できればアウトソースしたいもの」と、「効率化できないもの、アウトソースできないもの」というものが存在します。

前者は、日ごろから「できればやりたくないこと」「たまには、やりたくないこと」です。私の場合、遠隔地に出張しての会議や打ち合わせは、これに該当します。あと、毎日の通勤とか出社とか。
だから、コロナ後にゼロになることはないものの、今までの出社に、リモートワークを混ぜる比率が高くなる、とか、遠方の顧客とは、今まで3回は3回出張しなければならなかったのが3回に2回はオンライン会議にしましょう、という流れは出てくる可能性があります。

後者の代表格は「楽しみ」と「学び」です。旅というものは、「本質的にリアルな」楽しみです。リアルであることが大事で、他人に代わりにやってもらうことも難しい。あと、学びも、アウトソースしにくい。他人に代わりに英語の勉強やっておいてもらおうというのが出来ない。
リアルなものをバーチャル世界で展開しようとすると、それは「疑似体験」になり、実際の体験には勝てない。あくまで「擬似」なのです。

潮の香りを感じる海辺にさわやかな5月の薫風をかんじながらオープンカーでドライブして、漁港近くの美味しい店で、地元の人と話しながら海鮮丼を食べる。

これをVRで再現しようとしても、あくまでそれは「擬似」でしょう。

バーチャルが得意なことは、リアルができないことです。リアルとは違う土俵でバーチャルは勝負すべき。

たとえば、背中に羽を生やすアイテムを手に入れて仲間たちとドラゴンと対決し財宝を手にいれる冒険の旅に出かけるとか。

これは、ちょっとリアル世界では提供できない「旅」なので。^^

もし、「アフターコロナに向けて、VRツアーを新規事業にするぞ!」と考えている旅行事業者さんがいたら全力で私は止めますし、その代わりに、「人が少ない今に、これやらないとつぶれちゃうから、不用不急以外の外出ですっていって、旅番組や良質な動画を作ったほうが100倍いいです。そのほうが、アフターコロナの事業成長につながります。バーチャルはあくまで、導入剤です。」って進言します。

加藤 史子 氏
WAmazing株式会社 代表取締役社長:経営者 2020年05月05日



全く同意で、バーチャルはあくまで疑似なんだから、どこまでいっても本質的に求めているものとは変わる。やっぱり実際の体験には勝てないし、ユーザーはそれを求めていると思う。消費者のゴールを勝手に設定するのはこの業界の悪い癖かもしれない。

コロナを経て、趣味や体験が『リスク』と横並びになった。

ゼロリスクはどこまでいっても無理だろうから、今後は消費する側がどこまでリスク許容するかも判断の1つになるはず。反面、リアルでお客を引き込むには、これまで以上のベネフィットが必要になると思うのでVRなどはその材料の1つとして活用されれば良いと思う。

観光業界でもアフターコロナという言葉が飛び交うが、今どうするか考えなくてはならない。

このままでは、アフターはきっと焼け野原。

②エンターテイメントのネタ切れ


リレー動画が溢れかえってるように、エンターテイメントも既にネタ切れ感が半端ない。

同じ手法や同じメッセージが繰り返される中、我々はそれを見て「毎度」何を感じれば良いのだろうかと思ってしまう。

個人的にクリエイティブは1発勝負だと思っている。1発勝負だからストーリーが大事で、想像以上に人の心に突き刺さることもあるからだ。

なので、そのへんのストーリーを無視して単純に「手法」として繰り返される「広告」は、始祖であるプロモーションを汚している面もあるし、害悪にもなりうる。当初と違った効果を生んでいるかもしれないと疑うべきだ。

人は見慣れると…くどい。と思うようになるし、下手すると嘘っぽさすら覚えるようになる。乱発されるプロモーションは、時としてそれに向かうので気をつけなくてはいけない。

アホみたいに投下すればいいものじゃない。

③飲食店の衛生管理


飲食店が混乱の中で見つけたニューノーマルが、「徹底した衛生管理」。
今更なにを…となるんだけど、8文字の言葉の実態は思ったよりシビア。

海外の飲食店の店員は、洋服や、髪の毛、爪に至るまで、目に入るすべての衛生パーツの清潔さ(完璧さ)をアピールしないと商売にならない。「しみひとつない状態でなければ接客OKが出ない」といった具合…らしい。

もうそのくらい消費する側は衛生状態にとても敏感になっている。

「見えない敵」は脅威だけでも拡がる性質を持っている。きっと私たちの身近なお店も、海外の事例のような新しいノーマルになる日は遠くないように思う。(政府も対面飲食非推奨にしましたね)

丁寧なコミュニケーションが鍵となる

こうしたトピックの中で、広告に携わる人間の視点で気づいたのは、

『丁寧さ』。



デジタルの中で、ソーシャルディスタンス(適切な距離)の中で、私たちは今まで以上に『丁寧』に暮らして、『丁寧なコミュニケーション』を取らなくてはならない。

政府の給付金や補助金のインフォメーションは、最初ものすごくわかりにくかったけど、途中にインフォグラフィックスが入って格段に分かりやすくなった。これも丁寧なコミュニケーションを心がけたゆえだろう。

メルカリやECが異常な伸びを見せる中、その中での勝者と敗者を分けているのもコミュニケーションの取り方による要素は大きい。写真の撮り方、コメントの書き方1つで成果はやはり変わる。

誰もがテイクアウトには脅威を感じないのは、「丁寧に対応すれば、コロナは防げる」と知ってるからだ。この丁寧さもコミュニケーションに他ならない。

デジタルは正確だ。

だからこそ、アナログな私たちはもっと丁寧にならなくてはいけない。正確さを超える価値を生み出さなくてはならない。

コミュニケーションを丁寧に



もともと日本人は丁寧さにおいてはプロフェッショナル気質。難しい話じゃないはずだ。コロナ禍、消費者の行動変容で価値観も大きく変わった。丁寧さに価値を感じてもらうような工夫が今こそ必要だ。

この点にフォーカスすれば、色んな業態でまた新しい価値をまた発見できるのではないかなと思うGW最終日。


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