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無駄話のレイヤー

エッセイ

この記事は2020年5月に執筆した記事です。


緊急事態宣言が解除され、穏やかな日常…とは程遠いけど、緩やかに経済をもとに戻す動きが始まる中、「戻る」とは違う視点に立つべきだなと感じる今日このごろ。

この数ヶ月で感じたことの1つに、こと仕事の現場では「無駄話」が減った感を感じる。

無駄話というと減って良かったじゃんと思うかもだけど、オペレーション以外の仕事、つまりクリエティブを必要とする仕事において【無駄話とは宝だったな】と気づく。


無駄話が無いと、…まあ、アイデアに詰まる。


無駄話とは日常の中でストレスなく実行できるアウトプットだったのだなと痛感する。


なので、最近は出会うことは難しくなっても意識的に無駄話の時間を作れるように、わざわざzoomで「無駄話時間」を設けている。

友人、仕事仲間、クライアント、etc..

Zoom飲みではなく、zoom無駄話タイム。
(飲みはエンドレスになってしまうので却下)

15分なり30分なり、時間を設定して話をする。
特にテーマは無い。

Zoomなどオンラインミーティングアプリは、会話が途切れないように、必ず誰かが喋らなくてはならない特性がある(ように思う)
間が気持ち悪いからね。


ただ、考え方を変えれば、割といいアウトプットのトレーニングでもあるし、集まる属性を事前に整理できれば、いつの間にか自然と1つのテーマに会話が集中するし、意識も集中できる。


だけどオンラインミーティングは思ったより消耗する。笑

飲みの席ならつまらない会話があれば、それなりに相槌を打ったり、意識をズラシて外を見たりとストレス軽減できていたけど、オンラインは割と逃げ場がない。(見透かされます故)


だから少ない時間でスパッと終わるのがコツだと思ってる。


満足感が無いと疲れてしまうのがオンラインの特徴だけど、もうちょっと話したりないな。くらいが人間ちょうどいいのかもしれない。


各社でも働き方が大きく変わって、今後オフィスは従業員が毎日集まる場所から重要な会議や共同作業のためのミーティングスポットに変わると言われている。


効率重視で言えばそれはアリだけど、オンラインに慣れると日常と仕事、オンとオフのグラデーションがなくなってしまう。そのせいで逆に非効率になる部分も勘定に入れておかなくてはならない。


「ちょっと。ちょっと」みたいな立ち話のレイヤーがなくなると決まった議論しかできなくなるだろうと思う。正直、決まった議論の中ではクリエティブは生まれにくいので、ランダムな会話を如何に作れるかという視点は、今後必要性が出てくるかもしれない。

「働」という字は、人が重なって生まれるチカラと書く。(らしい)



これまで自然偶発されてきた重なりはITにより、フラットかつ残酷に整理されてしまいそうだが、そんな中だからこそ「人が重なるの意味」を丁寧に考えていきたいと思う。


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