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疫禍中のクリエイション

エッセイ

この記事は2020年6月に執筆した記事です。


6月に入って一気に世の中が動き出した感がある中、「今まで通りの日常派」と「新しい日常派」が入り乱れるノーマル戦争真っ只中な今日このごろ。

日本は疫病による直接的ダメージ回避の山を超え、経済回復のステージへシフトを始めた。

そんな中、国の思いとは裏腹にやっぱり我々消費者のマインドは消極的だ。

「これ…必要ないかも」
「なんでこんなもの買ってたんだろう」
「どうしてココに通ってたんだろう」


疑問を抱かずに買っていたものに、手が止まる。止まる。


でもコレってここ数日じゃなくてコロナが始まった当初から感じてたこと。そして、誰もが薄々気づいていたことだ。


疑問に思えて仕方ないのは、そうした消費者のマインドを数ヶ月肌で感じながらも変化をしない売り手サイド。


あいも変わらず、これまで通りの打ち出しをしているが、ズレが際立って、、もはや滑稽に映るよう。

物の価値は既に充分に伝わっているのに

「コレはいいものですよ」
「コレは美味しいですよ」
「これはカッコイイですよ」


とゴリ押し一辺倒。

多様性を認めたくない「売り手側のご都合主義」が一際透けて見える。

そして、ちょっと前まで他者との比較が基準だった人間は比較が不要になり消費理由を失ってしまった者もいる。

(もう世は究極の自己満追求社会に凸撃してんだな)


「モノよりコト」だなんてずっと言われてるのに意外とセールスの現場ではアプローチが変わらないままだ。


コトよりモノ。
私が、ウチが、我社が…。



未だ消費者が置き去りにされるけど、もうそろそろ気づかなくては。


コロナを経て一番に変わったもの。
それは「消費者のアンテナ」である。


今まで大量の情報で鈍らせられていたアンテナは数ヶ月間強制的に「自分と向き合わされた」結果、感度が劇的に磨かれたように思う。

フットワークが制限されてる今、必要とされてるのは、モノではなく『体験価値』だろう。


これは、小売りだけなくすべてのサービスで言えることでもある。

『使わなくなった空き家、譲ります。』


どの土地にもある『空き家』などは典型で、潜在的に買い手が見えてもマーケットとして未だブレイクしない理由は、余ってるものを押し付けるような価値を感じにくい空き家のラインナップばかりだからだ。

売りたいならもっと磨いて磨いてほしいと思うものまで昇華しなくてはならない。ゴミが金など他力本願も甚だしいのだ。

今後は今まで難なくアプローチできてた層とは全く違うターゲットをイメージすべきだ。わかりやすく言うと、情弱ではなく情強を敢えて狙うべき。情弱狙いのマーケティングは将来に何も残さないからね。


アンテナがビンビンに変わった消費者には、売り手側の理不尽な都合の押し付けは、もはや通じなくなった。

疫禍の中でこそお客をしっかり見て、クリエイションをしなくては。


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