多様性に翻弄されない中年になるために。
この記事は2020年7月に執筆した記事です。
休みに入って「お!明日半沢直樹じゃん!」と錯覚してガクッと来てしまった。(祭日でした)
7年前に味わったことある感覚だコレ。7年後もしっかり半沢直樹ファンの私もすっかり中年です。自分で自分のことを中年と言う日が来るとは…4連休初日いかがお過ごしでしょうか?
半沢直樹といえば、「やられたらやり返す。倍返しだ!」なんですが、最近のコロナも明らかに倍返しに向かっていますよね。
そして我が家の3キロ圏内でもコロナ発生で緊張感が高まっているいわけですが、GOTO「トラブル」キャンペーンと言われないように曲がりなりにも観光にお世話になっている人間としては細心の注意を払った仕事をしたいところ。(個人的には、台湾のように撤退したコンタクトトレーシングからの局地的ロックダウンしか方法は無いと思っていますけど)
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先日の半沢直樹(1回目)の放送の1コマで、仕事終わりに部下を飲みに誘う半沢を「なんでですか?」とスルーする部下の一言が印象的だった。世の変わり具合を反映しているなと。
我々の時代にあんな事をいった日にゃあ…苦笑
まあ、「我々の時代」という価値観を持って今の時代を生きること自体がもう合ってないんだと思われます。
ーー多様性。
おそらくヒエラルキー的に下に行くほど耳障りが良くて、上に行くほどうっとおしい言葉。言葉だけで、フワッとした概念だけで受け止めると、まあまあ難解な枠だ。
特に女性に対しての意識が低い日本(もとい田舎)は、もっとこの捉え方から真実を学ばなくてはならない。
シン・ニホンには、データで持って捉えると多様性の必要さというか、今の仕組みの歪さに納得がいきやすい理由が記されている。
シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 (NewsPicksパブリッシング)
例えば、日本のGDPについては15年間「ほとんど伸びていない」らしい。
資料こちら⇐
グラフを見ると唖然としてしまう。同様の水準で並ぶイタリアも伸びてないのだけれど、同じではない。イタリアは「日本の半分しか働いていない」からだ。(イタリアでは15時とか16時位に仕事は終わるらしい)
つまり、日本人は働く時間が多いくせに生産性が上がっていないということになる。(だ、ダサいな)
じゃあ我々が頑張って残業して貢献してるのは何だろう?って話になるけどマクロで見たら「貢献したつもり」なだけかもしれない。
また別のデータを見ると、もっと面白い。
【熱と暮らし通信】 意識調査:世界5カ国の「共働き夫婦の家事事情」を徹底調査!世界5カ国で約8割が「夫婦で家事を分担している」と回答 家事を分担していない国1位は「日本」 | ニュースリリース | リンナイ株式会社
国別に「家事(育児)労働時間」を見ると、日本は主要国中最下位で平均が41分。そしてドイツ、イギリス、アメリカは150分。倍以上である。先のGDPと照らし合わせると、男性が女性に「こんだけ家事を押し付けてる割には」生産性が低いのである。
…情けないを通り越して、ちょっと滑稽だなと笑ってしまった。日本の仕事の流儀はもうクソかもしれない。亭主元気で留守が良いなんて言葉が生まれるのも無理もない。
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事実、未だ男性社会は健在だし、女性というだけで発言できなかったりする。多様性が聞いて呆れる。
データを見ればもう男性中心の村社会は限界を迎えているし、性別の枠をとっぱらった社会の仕組みが出来上がらねば日本は豊かにならないと思う。今まで日の目を浴びなかった人たちのポテンシャルを使えるようになれば、きっと社会はもっと豊かになるのだろうにと思う。
ジェンダー、年齢、あらゆる「壁」を取っ払い、働き方のアップデートしなくてはならない。
仕事は時間内できっちりやるだけ、SNSのサブ垢は年齢関係なし、気の合う友達とだけ過ごす若者。今の若者のスタンダードも受け止めなくてはならない。また、諸先輩方のレガシーも蔑ろにはできない。
中年はコロナ禍もだけれど、こうしたパラダイムシフトの板挟みにも適応しなくてはならない。ある意味一番たいへんな世代かもしれないが、ニュートラルさが試されている気もする。
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